チョコレートプラネットがMCを務めるバラエティ「超町人!チョコレートサムネット」(毎週日曜夕方16:25-17:25 メ〜テレ、TVerで2週間見逃し配信中)。2組のサムネハンター(調査隊)が東海地方の様々な町を訪れ、出会った人々の“サムネイルになりそうな要素”を発掘する番組だ。4月28日の放送では、鈴木拓(ドランクドラゴン)とゆいP(おかずクラブ)がサムネハンターとして登場し、三重県松阪市での‟超町人”探しのロケに挑んだ。

■ 松阪の金子ノブアキに大興奮のゆいP、鈴木は強烈キックに悶絶


今回の舞台は商人の町として栄え、歴史情緒あふれる街並みが魅力の三重県松阪市。言わずとしれた高級ブランド牛「松阪牛」の産地で、日本初の回転焼肉システムを導入した「一升びん」をはじめ、すき焼きや焼肉で松阪牛を楽しめる名店が数多く並ぶエリア。そんな松阪市に、鈴木拓(ドランクドラゴン)とゆいP(おかずクラブ)の2名がサムネハンターとして降臨。

まずは、ゆいPが松阪駅前で‟超町人”探しを開始。合格率10%台のワインのソムリエ・エクセレンスを取得した経歴を持つカフェの店長を発見。ワイルドな見た目の店長に対して、「降谷建志に似てる!かっこいい!」と大興奮のゆいP。気を良くした店長は「髪の毛を降ろすと金子ノブアキ」とノリノリで返し、「合格率10パーセントを突破!松阪の金子ノブアキ」というサムネが完成。


続いて、御城番屋敷(江戸時代末に松坂城の警護の任にあたった40石取りの紀州藩士20人と、その家族が住んでいた屋敷)を探索中の鈴木は、「超町人!チョコレートサムネット」のファンだという80代の男性と遭遇。「けっこうおもしろいよね」と話す男性に鈴木が「どんなところが?」と聞くと、「時間つぶし」とニッコリ。すると長田庄平は「(番組のファン)初めてだよね。嬉しい」とコメントし、松尾駿も「見てくれてる人いるんだ」と笑顔を見せた。


松阪城跡に移動した鈴木は、過去に看護師とそば職人の二足のわらじで活動していたという女性を発見。そば職人と看護師を同時に辞めた後、タイにムエタイ留学をしていたことを女性が明かすと、鈴木は「俺のケツ蹴っ飛ばしてもらっていい?」と無茶ぶり。手加減なしのキックに「イッタッ!!」と悶絶した鈴木は、女性の強さに圧倒されていた。引き続きこの女性に話を聞くと、タイ古式マッサージ、数秘術鑑定士、ダイビングライセンスの3つを取得しているといい、松尾は「この人すごいなぁ」と感心した様子を見せた。そして「松阪の自由人 思い立ったら即行動」というサムネが完成。


■元女優の弁当屋の女将と、世界で活躍する書道家の男性が登場

閑散とした松阪駅前を歩くゆいPが「人通り多いよなぁ」と呟くと、長田は「全然(人)いねーじゃん」とコメントし、松尾は「テキトーかましやがって」とツッコミを入れる。すると駅弁屋を発見したゆいPは、6代目女将とその家族に暖かく迎え入れられる。来年で創業130年の老舗のこのお店、過去に牛の顔の形をした入れ物に入ったユニークなお弁当を開発し大ヒット。今も人気だという。

さらに、女将は女優として活動していた過去を持っており、大河ドラマ「春の波濤」で松坂慶子と共演したことがあると明かした。人気のモー太郎弁当をおいしそうに食べるゆいPを見た長田は「似合うな」と一言。そして、人気のお弁当を食べられると思い込んだチョコプラの二人は、「いただきます」と元気よく言い放つが、お弁当の試食はなし。二人はしょんぼりした顔を見せてスタジオの笑いを誘った。


続いて、城下町を探索中の鈴木は、家庭洋品店の店主から‟超町人”の情報を得て、書道家のアトリエを訪れる。鈴木が書道家の男性に話を聞くと、20歳の時にノリでストリート書道を始め、一年後には初の個展を開催、その後、清水寺で開催された書道展への参加や、神社仏閣に作品を奉納したこともあるという驚きの経歴の持ち主だった。

さらに東久邇宮文化褒賞、日本デザイン書道大賞などで賞を受賞しており、G7伊勢志摩サミットのディナー会場の演出・装飾を手がけたことがきっかけで世界からも注目を集め、世界的ダンサーのケント・モリとも共演したという誰もが納得の‟超町人”であることが判明。「書道界の朝倉未来 路上の伝説」というサムネが完成した。

その後、スタジオに書道家の男性が登場し、目の前で書道パフォーマンスを見たチョコプラの二人は大興奮。力強い「超」の文字を見て「スタジオに飾りたい!」と話す二人に、男性は20万円相当の価値がある作品を「ぜひ飾ってください」と気前よくプレゼント。するとチョコプラの二人はセットのマイクを指差し、「カラオケ番組みたいだから取って」と、作品を飾る位置を指定してスタジオは爆笑に包まれた。


■時計マニアの少年と、豚に人生を注いだ元ギャルに興味津々のチョコプラ

続いて、住宅街を探索中のゆいPは、エアロビック競技で日本1位と3位になった女子二人組の‟超町人”を発掘した後、アンティーク時計が壁一面に飾られた時計屋を発見。お店の主人から時計が大好きな少年がいると聞き、早速その少年に会いに行くゆいP。2歳から時計にハマったという13歳の少年は、現在500点以上もの時計をコレクションしているという。

さまざまな時計が飾られている屋根裏部屋を見たゆいPは、「何をしている時が一番楽しい?」と質問。すると「時計のネジを巻いて時間を合わせている時」という少年の可愛らしい回答にチョコプラの二人もホッコリ。そして「時は金なり」というサムネが完成した。長田は「うちも息子がいますけど、子どもって変なとこにハマる。そこからずっと好きっていうのがすごい」と感心した様子を見せた。


一方、鈴木はスケートボードの全日本選手権に出たこともあるという17歳の少年や63歳のスケーターの華麗な技を見て感動した後、夜の住宅街で松阪豚の専門店を訪れる。実は午前中にまつさか交流物産館で‟豚に情熱を燃やしている元ギャルがいる”という情報を入手していたのだ。鈴木が元ギャルだった店員の女性に松阪豚にハマったきっかけを聞くと、昔お土産でもらった松阪豚のおいしさに衝撃を受けたからだと話した。

さらに女性は、松阪豚にハマった直後に一頭買いして捌き方を覚え、会社員時代の給料とバイト代を全てつぎ込んで松阪豚専門の精肉店をオープンさせ、松阪豚をブランド化させることにも成功したという驚きの過去も明かした。鈴木が気になっていた”元ギャル”というのは、お金を貯めるために夜の蝶になったこともあったそうで、当時のギャルの格好の写真を鈴木に見せると、そこには現在の落ち着いた姿とは全く違う派手な女性の姿が。人生を松阪豚に注いだこの女性には、「豚に恋したギャル」というキャッチーなサムネが与えられた。


スタジオではクイズに見事正解したチョコプラの二人が、ご褒美の松阪豚のステーキを食べながら「うまっ!」と大興奮。あまりのおいしさに松尾が「うまいうまいうまいうまい!ブーブーブーブー!」と豚の鳴き声を真似して暴走する場面も。そしてMVC(街のNo.1超町人に与える称号)には時計好きの少年のサムネが選ばれ、松尾が「あれだけピュアに時計が好きってすごい。もっと話が聞きたい」とコメントして番組を締めた。


ストリート書道パフォーマーから世界で活躍する書道家へと成り上がった男性や、ユニークなお弁当を開発して大ヒットに導いた弁当屋の女将、松阪豚を世に広めるために人生をかけ、松阪豚専門の精肉店までオープンさせた女性など、何かに情熱を注いで自分にしかできないことを成し遂げた‟超町人”が印象的だった今回の放送。起業を目指す人や商品開発をしている人にとって何かヒントになるような刺激的な内容だったのではないだろうか。もちろん、番組冒頭に登場した80代のチョコサムファンのように、暇つぶしとして見ることにも適している同番組。今後も、子どもからお年寄りまで幅広い世代の人たちが、それぞれの楽しみ方を見出しながらチョコサムを楽しんでほしいと思う。