ペンシルバニア州のランカスターCCで、5月31日(金)から海外女子メジャー第2戦の「全米女子オープンゴルフ選手権 presented by Ally 2024」が開催される。同大会には、20名の日本人選手が出場資格を手に入れており(※2024年4月30日時点)、アメリカや日本での予選会を勝ち抜いた者、ランキング上位の者など、それぞれ出場条件を満たして参戦する日本人選手のメジャー制覇に期待がかかる。そこで本記事では、「全米女子オープンゴルフ選手権」に出場する注目選手たちを紹介していく。

■「全米女子オープンゴルフ選手権」は日本人選手に向いている?

過去20年の「全米女子オープンゴルフ選手権」において、日本人選手がトップ10以内の成績を残したのは15回。5位以内に絞っても、2021年の笹生優花(さそうゆうか)選手と畑岡奈紗(はたおかなさ)選手による日本人選手同士のプレーオフ対決をはじめ、2011年大会で5位につけた宮里美香(みやざとみか)選手、2015年5位タイの大山志保(おおやましほ)選手、2019年5位タイの比嘉真美子(ひがまみこ)選手、2020年4位タイの渋野日向子(しぶのひなこ)選手、2023年4位タイの畑岡選手など、多くの日本人選手が活躍する大会だ。

■ランカスターCCでの前回大会を振り返る

今回の戦いの舞台となるランカスターCCは、アップダウンのあるホールが多いのが特徴で、2015年以来、9年ぶり2回目の開催となる。前回の2015年大会には、13名の日本人選手が出場し、8名が予選通過。最高位は首位と5打差の5位タイの大山選手で、一時は2位に浮上するなど上位争いを繰り広げた。

海外で活躍する日本人選手が多い2024年は、2015年よりも活躍する日本人選手が多いかもしれない。

■勢いに乗る手ごわいライバル選手たちに注目

「全米女子オープンゴルフ選手権」は、世界中からトッププレーヤーが集まる女子ゴルフ5大メジャートーナメントの一つ。なお、賞金総額は1200万ドル(約17億5600万円)で、メジャー大会の中でも特に高額な賞金が設定されている。選手たちにとっても、気合の入る大会といえるだろう。

そんな本大会には、勢いに乗る手ごわいライバル選手たちも出場する。ネリー・コルダ選手は、2021年「全米プロゴルフ選手権」で海外メジャー初優勝を飾ったほか、同年の「東京五輪」では金メダルを獲得する大活躍で世界ランキング1位に輝いた強敵だ。2024年は「ドライブオン選手権」でシーズン1勝目を飾ると、そこから連勝を重ね、メジャー初戦「シェブロン選手権」で史上3人目の5試合連続優勝を果たしている。

またリディア・コ選手も、2016年「リオデジャネイロ五輪」で2位、2021年「東京五輪」で3位と、2大会連続でメダルを獲得した注目選手の一人。2022年にはシーズン3勝を挙げて3度目の年間女王の座に輝いた。さらに、2024年の開幕戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」では通算20勝目を飾っている。

これらの選手たちは、世界ランキングの上位に位置し、メジャー大会などでの優勝経験も豊富。日本人選手にとって強力なライバルとなることが予想されるため、彼女たちのプレースタイルや戦略を学び、対策を練ることがメジャー制覇への鍵となりそうだ。

■層の厚い日本人選手たちを紹介

本大会に出場予定の畑岡選手は、2018年「アーカンソー選手権」でアメリカツアー初タイトルを獲得。これは19歳162日で日本勢最年少記録となった。ちなみに、「全米女子オープンゴルフ選手権」の最高位は2021年の2位となっている。

また笹生選手は、2020年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を飾ったプロフゴルファー。2021年の「全米女子オープンゴルフ選手権」では、畑岡選手とのプレーオフを制してメジャー初制覇を果たした。

本大会において、古江彩佳(ふるえあやか)選手も注目選手の一人だ。2022年からアメリカツアーに本格参戦 し、ルーキーイヤーとなる同年7月に「トラストゴルフ スコットランド女子オープン」で初優勝。国内ツアーでも活躍しており、2022年「富士通レディース」では連覇&大会3勝目を挙げている。

そして、2019年に海外メジャー「AIG全英女子オープンゴルフ選手権」を初出場で制覇した渋野選手にも期待がかかる。2020年の「全米女子オープンゴルフ選手権」では最終結果は4位に終わったものの、単独首位で最終日を迎え、メジャー2勝目に迫る勢いを見せていた。

BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、激しい戦いが予想される「全米女子オープンゴルフ選手権presented by Ally 2024」を無料独占生中継。海外メジャー初制覇を目指す日本人選手たちのプレーに注目したい。