「ワタナベエンターテインメント」の所属芸人によるいちばんおもしろい芸人を決める 「ABEMA presentsワタナベお笑いNo.1決定戦2024」(以下、「ワタナベお笑いNo.1決定戦2024」)が、ABEMA SPECIALチャンネルにて6月15日に独占生放送され、Aマッソが悲願の優勝を手にした。

2024年で9年目を迎えた「ワタナベお笑いNo.1決定戦」は、ワタナベエンターテインメント所属の芸人のなかからいちばんおもしろい芸人を決める大会で、決勝では、ファイナリストとしてナチョス。、ジグロポッカ、リバーマン、江戸川ジャンクジャンク、Gパンパンダ、チュランペット、ゼンモンキー、ちゃんぴおんず、ファイヤーサンダー、Aマッソの計10組が激突した。

ふかわりょう、アンガールズの田中卓志、加地倫三、佐久間宣行、小松純也が審査員を、そしてハライチがMCを、元日本テレビアナウンサーで日テレ退社後、初の番組MCとなった笹崎里菜がアシスタントMCを務め、さらに、俳優の山田裕貴が特別ゲストとして登場した。

■ファーストラウンドでは

ファーストラウンドで2組ずつのタイマン勝負で計5試合行い、勝ちあがった5組がファイナルラウンドで戦う本大会の、ファーストラウンドの初戦、“漫才対決”となった第1試合では、ナチョス。がちゃんぴおんずに勝利する。ナチョス。のにしむらは「今日、若手でいちばん気合い入れてこようと、(No.1を)取らざるを得ない状況を作ろうと思って、昨日、50万円使ってドラム式洗濯機を買った」と明かし、本大会への熱量を見せた。

第2試合では、ファイヤーサンダーが勝利し、結成2年目の後輩のリバーマンにベテランの意地を見せつける。第3試合では、本大会”ラストイヤー”を宣言しているAマッソがGパンパンダに勝利し、悲願のNo.1の座獲得に王手をかける。

さらに第4試合の、2021年王者のゼンモンキーと2022年王者のチュランペットの対決では、ネタ披露後に、ゼンモンキーのむらまつがセリフをすべて間違え、アドリブで切りぬけていた衝撃の事実を告白すると、チュランペットは「僕らは全アドリブ」と冗談で対抗する。結果はゼンモンキーが王者対決を制するも、審査員の加地が「チュランペットも全部アドリブのわりにおもしろかった」と笑いを誘って、締めくくった。

“若手対決”となった第5試合では、ジグロポッカが江戸川ジャンクジャンクに勝利し、白熱のファーストラウンドを終えた。

■ファイナルラウンドでは

ファイナルラウンドでは、抽選によってファイヤーサンダー、ナチョス。、ジグロポッカ、Aマッソ、ゼンモンキーの順番でネタを披露し、レベルの高い戦いがくり広げられた後に最終審査を迎え、6票中5票をAマッソが獲得し、結成15年目にして悲願の優勝となった。加納は「一生、優勝しないコンビだと思ってました。ケリをつける意味で、そんな制度はないですが、ラストイヤーと言ってみた。その結果が出たのかなという感じ」とコメントした。

審査員長であり同事務所所属のふかわは、「Aマッソはうちの宝です」と賞賛を送り、山田は「こうやって漫才とコントが一緒になって見られる大会は、『ワタナベお笑いNo.1決定戦2024』だなと。すごい楽しませていただきました。本当におもしろかったです」大会を締めくくった。

■優勝賞金100万円を

大会後の合同取材で優勝した気持ちを聞かれたAマッソのむらきゃみは、「胸がまだ高鳴っておりまして、今夜中には静まらないと思います」と語り、加納は「『M-1』でも『キングオブコント』でも『ナベワン』でも、最悪の気持ちで毎年終わるんですよ。うれしいっていうか、今年は最悪の気持ちがなくて終われたなっていう感じ。いやな気持ちにならず終わった大会がなかったので、それがうれしい」と心境の変化を明かした。

さらに、優勝賞金100万円を何に使うかと聞かれた加納が、「YouTubeの大型企画ですかね。オダウエダの植田紫帆とか海外に拉致して……(笑)」と計画を語ると、むらきゃみは思わず「いやや! ちゃんと50万、50万で割ってや(笑)」と折半を申し出る。

また、ネタ本番をふり返った加納は、「1本目は初おろしの新ネタだったんで、こわかったですね」と素直な心境を告白するも、むらきゃみは「手ごたえバリあった! どっちもバリウケたやんな。ほくほくしました。焼きいもです(笑)」と満足した様子を見せた。

最後に、2月に改名したむらきゃみは、「改名効果、ありましたね! 今まで改名後、いいことは続いてたんですけど、これが今いちばんいいことになったんで、改名効果が現れたと言えます」とアピールした。