フランス期待の若きDFも24歳に

近年のフランスからは優秀なセンターバックが続々と出てきており、代表チーム内でのレギュラー争いも激しい。少しでも歩みを止めれば、すぐに序列が入れ替わってしまう世界だ。

やや存在感が薄くなっている選手の一人に、フランス人DFマラング・サールが挙げられる。

U-21フランス代表でもプレイしてきたサール(24)は、国内のニースで頭角を現したレフティーのDFだ。センターバックに加えて左サイドバックもこなすことができ、2020年にはチェルシーと契約。

その後2020-21シーズンはポルトガルの名門FCポルトへとレンタル移籍したのだが、ここで定位置を確保できなかった。

2021-22シーズンにはチェルシーへ戻ったが、ここまでプレミアリーグの戦いは8試合しか経験していない。

今季はフランスのASモナコへレンタル移籍しているが、そこでもレギュラーポジションは確保していない。4月からは負傷で離脱しており、この3年は明らかに足踏み状態だ。

チェルシーには同じフランス人DFウェズレイ・フォファナ、ブノワ・バディアシルら大物が加わっており、彼らもフランス代表の主力候補である。さらにアーセナルではフランス代表DFウィリアム・サリバが急成長を見せるなど、サールはこうした波に取り残されてしまった。

まだ24歳と焦る年齢ではないが、まずは主力としてプレイできるクラブを見つけるのが先決だろう。