5ゴール6アシストと結果を出した

終盤にやや失速したものの、フラムは昇格組ながらプレミアリーグ10位に入る大健闘を見せた。残留が第一目標だったと考えれば、この成績は十分だろう。

そのチームでベテランならではの活躍を見せたのがFWウィリアン(34)だ。

ウィリアンといえば、2013年にチェルシーへ加入したところから長くプレミアリーグでプレイしてきたブラジル人アタッカーだ。

ただ、2020年に移籍したアーセナルではまったく結果を残せなかった。そこで2021年に母国ブラジルの古巣コリンチャンスへ復帰を果たすのだが、昨夏にフラムの選手として再びイングランドへ戻ってきた。

アーセナルでの成績を見ると、ウィリアンとの契約はリスクがあったかもしれない。コリンチャンスでもリーグ戦では0ゴールに終わっており、決して充実した時間を過ごしていたわけではない。

しかし、ウィリアンは今季フラムでリーグ戦5ゴール6アシストと活躍。昇格組のフラムにとって貴重な戦力であり続けた。

英『FourFourTwo』によると、ウィリアンは改めてフラム加入の選択が正しいものだったと振り返る。

「彼らの試合を見て、非常に組織化されたチームだと感じたね。アンドレアス・ペレイラとも話をしたけど、彼は監督のマルコを信じられないほど高く評価していた。これまで僕はチェルシー、アーセナルといった大きなクラブでしかプレイしてこなかったけど、フラム行きは良い選択だったと信じている。初日からフラムで素晴らしい気分を味わえたし、クラブスタッフには感謝しかないよ」

結果的にフラムの補強は当たりだった。プレミア残留へベテランの力は効果的で、昇格組フラムの1シーズン目は理想に近い形だったのではないだろうか。