思うような結果が出ない日々が続く

今年のアジアカップ2023でもグループ3戦全敗、しかも1ゴールも奪えずに敗退という屈辱を味わっていた中国代表。

その失望は今月行われた2026北中米ワールドカップ・アジア2次予選でも続いていて、中国は21日に行われたシンガポール戦を2-2のドローで終えた。

FIFAランク89位まで落ちている中国も十分にランキング下位のチームと言えるが、シンガポールはそれよりも低いFIFAランク156位だ。

このゲームでは中国が2点を先にリードしたが、相手に15本のシュートを許して2失点。リードを守れずのドローに、広州FCで長くプレイしてきた34歳の中国代表DF張琳芃は代表を退く考えまで示している。それほどショックが大きいということだろう。

「キャプテンとしてチームを助ける役割を果たせず、ファンを失望させてしまった。よく考えた結果、代表選手としてのキャリアに終止符を打つ時が来たと思う。現時点ではシンガポールに勝つこともできない。個人的には耐え難いことだ」(『新華社通信』より)。)

張琳芃はかつてレアル・マドリードからの関心が噂されたこともある選手で、攻撃的な右サイドバックとして『中国のセルヒオ・ラモス』なんて愛称もあった。代表キャップ数を100試合を超えるが、念願だったワールドカップ出場は遠い目標のままだ。