またライバルから補強?

今季のブンデスリーガでは、レヴァークーゼンが14日(現地時間)に行われた第29節ブレーメン戦に5-0で勝利して初優勝を決め、バイエルン・ミュンヘンのリーグ連覇は11で途絶えた。

2012-13シーズンからバイエルンがリーグタイトルを独占してきた要因の一つとして、同クラブの選手獲得方法が挙げられている。ボルシア・ドルトムントからロベルト・レヴァンドフスキやマリオ・ゲッツェ、シャルケからレオン・ゴレツカやレロイ・サネなど豊富な資金力を背景にドイツ国内のクラブから主力選手を引き抜くことで自身の強化とライバルの弱体化を同時に図る手法が、11シーズンにもおよぶバイエルン1強時代に繋がったと現地メディアの多くが指摘している。

そして、今年の夏もこれまでと同じような移籍が成立するかもしれない。イギリスの衛星放送『SKY』によると、センターバックの新戦力獲得をめざしているバイエルンがレヴァークーゼンのDFヨナタン・ターの獲得に動いているという。バイエルンは既にターの代理人と接触したとも同メディアは伝えている。

足元の確かな技術と身長195㎝の恵まれた体躯を活かした高い対人能力を兼ね備えたターは、レヴァークーゼンにとって替えの利かない選手。疲労を考慮して試合の度に先発メンバー数人を入れ替えているシャビ・アロンソ監督が、ここまでターをリーグ戦30試合中27試合に先発させていることがそれを物語っている。

バイエルンがターの獲得に興味をしめしていることは、ドイツ紙『Bild』も昨年12月に報じていた。彼がいなくなれば、レヴァークーゼンの守備力が大きく低下するのは間違いない。それだけに同クラブとしてはターの流出、それもバイエルンへの移籍だけは何としても食い止めたいところだろう。