今季もタイトルには届かなかった

現在プレミアリーグ5位につけるトッテナム。アストン・ヴィラと最後のCLの1枠を争っていること、さらに優勝争いをしているマンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプールとシーズン終盤にすべて対戦することで、今季の行方を握るチームとなっている。

しかし、スパーズ自身は優勝争いに加わることができなかった。序盤はアンジェ・ポステコグルーの超攻撃的なサッカーを火を吹き、一時は首位に立つなど勢いを見せていたが、ケガ人が重なったこともあって徐々に失速。4位争いのライバルであるアストン・ヴィラを4-0で破ったかと思えば、先日はニューカッスルにいいところなく0-4で敗れるなど不安定さが目に付く。

元トッテナムのDFであるパスカル・シンボンダ氏は、来季スパーズがなんらかのタイトルを獲り、リーグの優勝争いに絡むためにいくつかのポジションに補強が必要だと語っている。英『football.london』が伝えた。

「来季、トッテナムはトロフィーを獲得しなければならないと思う。それが特別なものを築きはじめる方法だ。FAカップであろうとカラバオカップであろうと、タイトルに挑戦することができる。我々とトップ3との差は実際にはそれほど大きくないと思う」

「この夏、チームを強化することは非常に重要だ。厚みを加える必要がある。まず第一に、後ろの質をもう少し高める必要があると思う。おそらく1人か2人のセンターバックだ。そしてミッドフィールダーを追加する。クロード・マケレレのような選手は攻撃のことを考えず、バック4を守ることだけを考えてくれる」

「そうなれば、あとは前線だ。昨夏にハリー・ケインが去ったときに失ってしまった、シーズンに20〜25ゴールを決める選手を連れてくる必要がある。オリー・ワトキンズは非常に優れていて、力強い。彼はゴールがどこにあるか知っている」

ジオバニ・ロ・チェルソ、ピエール・エミール・ホイビュルク、セルヒオ・レギロンなど放出候補といわれる選手が何人かおり、同メディアによればすべて売却に成功すれば1億ポンドほどの資金を捻出できるという。シンボンダ氏はセンターバック、守備的MF、ストライカーの3ポジションを補強ポイントとして挙げたが、来季スパーズは3強に迫るほどのスカッドを手にすることができるだろうか。