出場枠をドイツに取られてしまった

ボルシア・ドルトムントはCL準決勝でパリ・サンジェルマンを1-0と破った。36分にニクラス・フュルクルクが決めた先制点を守りきり、決勝進出に向けて大きな1勝をあげた。

試合を牽引したのはDFマッツ・フンメルス、そしてFWジェイドン・サンチョだ。『Opta』によればこの試合で12回のドリブルを成功させ、これはCLの準決勝において07-08シーズンのリオネル・メッシに次いで多かったという。

マンチェスター・ユナイテッドでエリック・テン・ハーグ監督と衝突し、ローン移籍でドルトムントへやってきたサンチョ。しかし、英『Mirror』はそんなサンチョの活躍によって、所属元のユナイテッドがCLへ行く可能性が消滅したことを伝えた。

来季よりCLはレギュレーションが変わり、36クラブが参加することになる。追加枠4枠のうち2枠は、UEFA大会での係数に基づいてもっとも成績の良かった国のリーグに与えられることになっている。すでに1枠をイタリア(セリエA)が獲得しており、ドルトムントがこの試合に勝ったことでドイツ(ブンデスリーガ)にもう1枠が与えられることになる。

ユナイテッドは現在プレミアリーグで6位に位置しているが、4位アストン・ヴィラを追い越すことはもうできなくなった。5位のトッテナムを追い越す可能性はわずかながら残されていたが、ドルトムントが勝ちプレミアリーグへの出場権分配がなくなったので、ユナイテッドのCL出場の目も完全に消えたというわけだ。

ユナイテッドを追い出されたサンチョだったが、それが結果的に欧州で素晴らしいパフォーマンスを見せることにつながった。一方ユナイテッドは新オーナーのもと大幅なチーム刷新がなされると噂されており、サンチョとユナイテッドの関係性にも注目が集まっている。