その後バイエルンで10年活躍することに

2009年の夏、レアル・マドリードは超大型補強へと乗り出した。FWカカー、クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、MFシャビ・アロンソら一流プレイヤーを獲得し、新たな銀河系軍団結成へと動いたのだ。

その一方で、手放した選手もいる。当時はDFファビオ・カンナバーロ、FWルート・ファン・ニステルローイといったベテランに加え、オランダ代表の実力者であるMFウェズレイ・スナイデル、FWアリエン・ロッベンの2人も退団。

このうちスナイデルはインテル、ロッベンはバイエルンへ移籍し、チャンピオンズリーグを含む3冠を獲得。レアルも成功を収めたとはいえ、この2人を手放したことは失敗だったとも言える。

スペイン『Mundo Deportivo』によると、2006年から2年半にわたってレアルの会長を務めたラモン・カルデロン氏は、特にロッベンの放出は失敗だったと振り返る。

「私に代わった会長のペレスは、遺産を受け取ることを好まない。個人的にロッベンの放出は早かったと思う。怪我の不運があったとはいえ、1対1にも強い非常にスピードあるアタッカーだったからね」

結果論ではあるが、ロッベンはバイエルンで10年間活躍。この期間は世界でもTOP5に入る右ウイングだったと言えるのではないか。その後レアルはガレス・ベイルを獲得することになるが、ロナウド、ベンゼマ、ロッベンのトリオも見てみたい組み合わせだった。