全ポジションをこなす身体能力がある

決してチームの主役となるようなタイプではないかもしれないが、超万能選手としてアトレティコ・マドリードで戦い続けてきたのがMFマルコス・ジョレンテだ。

2019年にレアル・マドリードから加入したジョレンテは、中盤を本職としてきた選手だ。しかし、ラ・リーガの強豪アトレティコは中盤の争いも激しい。ジョレンテは確固たる地位を築けない時期もあったが、その代わりに複数のポジションをこなしてきた。

16日に行われたヘタフェ戦にも右サイドハーフとして先発しているが、これがアトレティコ通算200試合目の出場だ。スペイン『Mundo Deportivo』もその万能ぶりを絶賛する。

「アトレティコでの最初の数カ月は簡単ではなかった。当初はトーマス(パルティ)、コケ、サウールがシメオネの中盤でジョレンテよりも先を行っていたからだ。しかしシメオネはジョレンテの動きを見て、別のポジションでも輝けるだろうと考えた。MFとしても、ウイングとしても、センターフォワードとしても、右サイドバックとしてもプレイした『万能選手』のジョレンテはアトレティコで200試合出場に到達した。彼はクラブと2027年まで契約を結んでいて、来季も主力の1人となる」

身体能力の高さも魅力で、全てのポジションで平均以上のパフォーマンスが望める。派手なタイプではないが、シメオネのあらゆる要求をこなせるジョレンテもアトレティコに欠かせない存在だ。