中でも足りないポジションは

元アーセナルのセスク・ファブレガス氏はアーセナルがマンチェスター・シティとの差を埋めるために必要なのは選手層だと語った。

2シーズン連続でシティとプレミアリーグタイトルを争ったアーセナル。今シーズンは最終節までもつれる大接戦を繰り広げたが、あと一歩のところでタイトルに届かなかった。来シーズンこそタイトル獲得を実現できるような可能性を感じさせたアーセナルだが、セスク氏は今夏の補強が大事になると考えているようだ。

「先日2チームの試合を同時に見ていた時、マンチェスター・シティにはプレミアリーグで優勝できるチームが2つある、と思ったんだ。アーセナルはこの点に関してそうではないので、少しずつ変えていかなければならない。シーズン中プッシュし続けるためには、サカや(デクラン)ライス、(トーマス)パルティ、(ウィリアム)サリバが怪我をしていないかどうかに頼らないほどの少しの厚みが必要だ」

またセスク氏は今シーズンCFのポジションでプレイすることが多かったカイ・ハフェルツを称賛しながらも、リーグタイトルに近づくためには純粋なストライカーを補強する必要があるとも語った。

「私の意見ではハフェルツは明らかに本職のポジションではない中、本当に本当によくやっている。彼は素晴らしいシーズンを送った。しかし、もしアーセナルがシーズン30ゴールを保証してくれるトップストライカーを獲得することができれば、彼らはタイトル獲得に大きく近づくだろう」(『METRO』より)

確かに今のアーセナルとシティでは選手層に差があり、主力選手の負担軽減はアーセナルの課題の1つだ。しかし昨夏に獲得したライスやハフェルツはチームに厚みをもたらすだけではなく、新たな風を吹き込んだ。数年前に比べると選手層も確実に厚くなっており、シティとの差を埋めつつある。

今夏もタイトル獲得に向け、ビッグネームの補強が予想されるアーセナル。ストライカーや中盤、CBなど様々なポジションの選手の名前が浮上しているが、どのような戦略で補強を行うのか、注目だ。