欧州屈指のレジスタ

ヴァンサン・コンパニを新監督に迎えたバイエルン・ミュンヘンは、既にシュツットガルトから日本代表DF伊藤洋輝を獲得するなど、無冠に終わった今季からの巻き返しに向けて戦力補強を着々と進めている。

こうした中、バイエルンがインテル所属のトルコ代表MFハカン・チャルハノールの獲得を検討しているとドイツ紙『Bild』が伝えている。

チャルハノールは、2021年6月にACミランからインテルに加入。今季から中盤の底の位置でプレイするようになり、リーグ戦では13ゴール3アシストを記録した。右足での正確無比なキックを武器にする欧州屈指の司令塔型のミッドフィールダーだ。

バイエルンがチャルハノールに関心をしめしている理由は、ポルトガル代表MFジョアン・パリーニャをめぐるフラムとの交渉が難航していることにあるようだ。昨年に続いてパリーニャ獲得をめざしているバイエルンは、既にフラムに対して2度の獲得オファーを提示したものの、いずれもフラムから拒否されていて交渉成立の目途は立っていない。こうした中、パリーニャの獲得に失敗した時の代替案としてチャルハノールの存在がバイエルン内部でクローズアップされていると『Bild』は報じている。

チャルハノールは2027年6月末までインテルとの契約が残っていて、さらに選手の市場価値を独自に算出しているドイツメディア『transfermarkt.de』によるとチャルハノールの市場価値は4500万ユーロ(約77億円)となっている。そのため、バイエルンが照準をパリーニャからチャルハノールに切り替えても巨額の資金が必要になるのは間違いないだろう。