仕事を求める人1人に対し、どれだけの仕事があるかを示す栃木県内の3月の有効求人倍率は1.11倍で、前の月をわずかに下回りました。

栃木労働局によりますと、県内の3月の有効求人倍率は1.11倍で前の月より0.01ポイント下回りました。

主な産業別の新規求人を見てみますと、前の年の同じ月と比べて製造業が18.4%、卸売、小売業が25.9%減っていて、去年、コロナの5類移行を見据えた大量求人の反動などが出ているということです。

労働市場の全体的な判断として栃木労働局は、「雇用情勢は、持ち直しの動きに足踏みがみられる。思ったほど求人が増えず、円安に起因する物価高などが雇用に与える影響に留意する必要があると」としています。

一方、今年3月に大学と短期大学を卒業した人の就職内定率は、それぞれ97.6%と95.2%で前の年の同じ月と比べて大卒者は上回り、短大卒者は下回りました。高校を卒業した人の就職内定率は99.3%でわずかに上回っています。