尾張旭市の愛知県森林公園で男女2人を襲いケガをさせたとみられるイノシシが、30日朝、発見されました。イノシシは池に逃げ込み、そのまま溺れ死んだとみられます。  28日正午過ぎに起きた事故では、公園を訪れていた70歳の男性が右足を噛まれ、中指の骨が見えるほどの大ケガをし、助けに入った公園スタッフの女性(62)も膝を噛まれケガをしました。

イノシシに遭遇した男性スタッフ(29日): 「興奮して私の方に来たもんで、車でぶつけましたけど。立ち向かおうという素振りはすごくありましたね」  県は公園のほとんどのエリアを立ち入り禁止とし、猟友会などと捜索を続けていましたが、30日午前6時半ごろ、捜索にあたっていた職員らが公園内の草むらにいるイノシシを発見しました。

 イノシシは近くの池に入って逃げましたが、そのまま力尽きて沈んでしまい、30日午後、数時間にわたる引き揚げ作業が行われました。

(リポート) 「イノシシの体長は1m40cmほどで、私の両手を広げたくらいの大きさです」  推定8歳のオスで体長140cm、引き揚げた直後の重さは120kgありました。

捜索にあたった県職員: 「足が1本不自由なのは分かっていたので、3本足の状態では泳げないだろうと。襲われた方も刺激したわけではないそうなので、今回に関してはどういう理由で襲ったのかは分からないです」  県は、公園の安全の確認ができ次第、営業を再開する予定です。