11日放送されたフジテレビ系ドラマ「Re:リベンジ―欲望の果てに―」は、主人公の週刊誌記者・天堂海斗(赤楚衛二)の父で大病院理事長・智信(光石研)が殺人を疑わせる「病死」で謎を残す初回となった。

 冒頭、智信が心臓発作で倒れて入院。その後回復に向かい、医師になることを拒んで距離を置いていた海斗ともコミュニケーションが取れるようになった。温めていたプロジェクトも智信が関わる方向に進むかと思いきや、智信の葬式場面に飛んで死が判明。ただ、怪しげな病室の様子から、病死が疑わしいこともうかがわせた。

 X(旧ツイッター)では「それにしても光石研さんは良いお父さんだけど1話で亡くなっちゃうみたいな役多い」「1話で退場で寂しい」と智信の死に関する投稿が少なくない。光石は一昨年のテレビ朝日系「六本木クラス」にも主人公(竹内涼真)の父役で出演し、初回に交通事故で命を絶たれた。これがひき逃げで、物語を進行させる復讐モチーフの1つになっていた。

 さらにXでは「最愛でも初回だった」との指摘も。21年放送のTBS系「最愛」は数々の賞に輝いたヒット作だった。光石はここでも吉高由里子演じる主人公の父で、大学陸上部寮の管理人の役を演じ、やはり1話の最中に急病死。この父の残した映像が、ドラマの重要な謎解き手がかりと化していた。

 初回で主要キャストとみられ、著名俳優が演じる役どころが死んでしまう展開も少なくない。この4月期は、3年ぶり連ドラ復帰の石原さとみ主演で亀梨和也と田中みな実のリアル恋愛も話題のテレ朝系「Destiny」でも田中演じる大学生が〝初回死〟を遂げている。

 もっとも、初回死=退場とは限らない。回想シーンが繰り返される形で登場するのは、「六本木クラス」「最愛」で見られており、今回も含みを持たせた感がある。