ドジャース・大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)が大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)を不正送金して訴追された事件について18日、元大阪府知事の橋下徹氏(54)が毎日放送「よんチャンTV」に出演し、大谷の口座を管理する代理人のバレロ氏を含む財務チームの杜撰さを指摘した。

 橋下氏は「一番悪いのは水原容疑者」としながらも財産管理をしていたバレロ氏をやり玉に上げた。「代理人がいい加減。だいたい(大谷の収入の)5%が報酬なんです。そこに会計士や財務担当がチームを組んで管理するんですが、口座をチェックしようとしたら水原さんに『これは大谷のプライベート口座だから彼が見られたくないと言っている』と…。代理人たちがそうなのか、と信じて確認しなかった。絶対に直接、大谷さん本人に確認しないといけなかった。当然です」と強調した。

 大谷が全幅の信頼を寄せる水原通訳が言うなら間違いはない。バレロ氏は事件発覚後「信用しない理由はなかった」と話しているが、それが取り返しのつかないミスにつながり「それだけの報酬をもらっている人が確認しないなんてない。とにかく大谷さんのために一生懸命やる立場なんですから」と責任重大だとした。

 今後については「もう回収できないし、おカネは戻ってこない。普通なら大谷さんが代理人に『過失あり』ということで請求しますよ。ただ、大谷さんはおカネに頓着されないし、24億なんて平気なのかな」とクビをかしげながらも「情を見せることなく、チームを組み替えないといけない。背後にいるもっと大きな組織に流れてマネーロンダリングに使われることだってある」と危険性を訴え、財務チーム〝解散〟を促した。