落語家の桂ざこば(76)、桂南光(75)、桂米團治(65)、桂ひろば(45)、桂ちょうば(45)、桂そうば(45)が30日、大阪市内で行われた「三人襲名会見」に出席した。

 桂力造を襲名するひろばは「正直、襲名のお話をいただいた時に『まさか自分が』という思いでございました」と話した。襲名する名前は自身で決めたという。

「(自身の見た目の)イメージが力造っぽい。最終的には字画で選びました。桂ひろばを初めて姓名判断で調べたんですね。そしたら5画というやつが全部大凶だったんです。力造には大吉が入っていた」

 ちょうばは故桂米之助さんのご家族とご縁があったことから襲名することになった。

「10年ほど前からご縁がありまして。4年くらい前に『米之助という名前をご縁のある方に継いでいただけたら』みたいな話があったんです。このたび3人同時襲名というお話をいただきまして、奥さまとご家族にご快諾いただきました」と報告した。

 初代・桂文治の本名である惣兵衛を襲名するそうばは「惣兵衛という響きが自分の名前のそうばにほぼ一緒だったんで、しっくりきた」とコメント。

 南光は「3人は自分の個性を出して勉強会もやって幅広く(活動しており)、噺家としてやっていこうという意欲を感じました。私が兄貴分という感じで応援していきたい」と米朝事務所の起爆剤として期待すれば、ざこばも「自然に大きくなっていくんじゃないかな。本人次第」と信頼している様子った。

 3人は、桂米朝没後10年・米朝10年祭(来年3月19・20日=大阪・サンケイホールブリーゼ)で襲名披露を行い、その後「東京・京都・大阪」で襲名公演が行われる予定だ。