俳優のspiが13日、都内で行われた「SINGULA」公開記念舞台あいさつに、堤幸彦監督らとともに登壇した。

 同映画は堤監督が手がけた話題作。15体のAIが「人類を破滅すべきか」との議論を行うディベートバトルロイヤルで、15体のAI役をspiが1人で演じ分ける。

 1人15役というのは当然、初挑戦。「台本を読んで家で泣き崩れたんですよ。絶対俺できないかもしれないって」と当初の不安を赤裸々に明かした。
 
 完成した作品を見た感想を問われると「変な映画だと思いました。でもすごいなと思いましたね」と感心した様子だ。

 巧みに15体のAIを演じ分ける好演が評価され、spiは昨年9月の「マドリード国際映画祭」で外国語映画最優秀主演男優賞に輝いた。受賞について質問が飛ぶと「最初は実感がなくて。このメダルは俺一人で取ったものじゃないんだなって思いました」と回答。その上で「『俺、マドリードで主演男優賞取ってるからね!』って言えるっていうのは、かなりうれしいこと」と声を大にして喜んだ。