巨人の元監督で野球評論家の堀内恒夫氏(76)が17日に自身のブログを更新。巨人も獲得を目指した筒香嘉智外野手(32)のDeNA入団について見解を示した。

 米大リーグのジャイアンツから自由契約となり、5年ぶりの日本球界復帰を決断した筒香。「ハマの大砲」を巡っては巨人やDeNAなどがオファーをかけ、最終的に本人が古巣復帰を決めた。堀内氏は「行くとこ行くとこ『筒香が巨人に入るらしいですよ。どう思いますか?』なんて聞かれたよ」と振り返りつつ「結果、古巣で良かったと思うよ。ファンの皆さんも 待ち望んでいるんだろうから」と総括した。

 ただ、巨人としても開幕目前で新助っ人のオドーアが電撃退団し、開幕から攻守で活躍した梶谷が故障離脱。ベテランの丸も万全な状態ではなく、左打ちの外野手が不足するチーム事情もあった。それでも堀内氏は「例年にないほど 若手が頑張ってきてるじゃない。やっぱりね 若手連中からするとさ 筒香クラスが入ってくるとなると『よし!やってやろう!』というよりも『あ、これで外野の一席が埋まってしまう』 そういった気持ちの方が強いと思うんだよね。だから、双方にとって 良い結果だったんじゃないかな」と持論を展開した。

 外野手ではドラフト3位ルーキーの佐々木や2年目の萩尾らが食らいつき、一軍で存在感を放っている。2016年には44発をマークし、セの本塁打王にも輝いた筒香が加入すれば、若手が白旗を掲げ、チーム内の競争意識に支障をきたす可能性もあったとみている。

 筒香の獲得に本腰を入れていた球団にとっては大きな誤算。ただ、DeNAは大砲の帰還に沸いており、18日午後6時から本拠地の横浜スタジアムをファンに無料で開放し、入団会見を行う予定となっている。