〝白い巨人〟が底力を見せつけた。欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦(17日=日本時間18日)、レアル・マドリード(スペイン)は敵地で昨季王者マンチェスター・シティー(イングランド)に1―1、2戦合計4―4とし延長戦を経て、突入したPK戦を4―3で制し、4シーズン連続の4強入りを果たした。

 Rマドリードは前半12分にMF久保建英(現レアル・ソシエダード)と同期入団のブラジル代表FWロドリゴのゴールで先制し、後半に追いつかれるも、突入したPK戦でウクライナ代表GKアンドリー・ルニンが2度ストップし〝事実上の決勝戦〟を制した。カルロ・アンチェロッティ監督は「どう説明すればいいのだろうか。生き残るために戦わなければならなかった。苦しまなければならなかった。しかし私たちは常に道を見つけている」と語った。

 RマドリードはマンCの本拠地で5戦2分け3敗と未勝利。対するマンCは2018年以降、ホームのCLで30戦無敗(28勝2分け)と他クラブを圧倒していた。昨季は準決勝第2戦で激突し0―4で敗戦しており、この日もホームのマンCに攻め込まれた。

 スペイン紙「マルカ」は「王者の絶え間ない攻撃を耐えることができたのは〝欧州の王〟を取り巻く神秘性以外に説明することはできない」と伝えていた。

 Rマドリードは2季ぶり最多となる15度目の欧州制覇に向けて、準決勝で名門バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦する。