阪神・西勇輝投手(33)が、18日の巨人戦(甲子園)に今季3度目の先発。G打線を4安打に抑えながらも、今季初白星はおあずけとなった。

 2回に二死一、二塁のピンチで小林の中前適時打を浴びて先制を許したが、3回以降は二塁を踏ませない投球。8回95球を投げて1失点と先発の役割を果たした。「先制点は取られたんですが、相手の傾向を話しながら梅野と上手く投げていけました」と振り返った。

 一方で、この日は過去に自主トレをともにした先輩・菅野との投げ合い。菅野は7回までゼロ行進を続けていたこともあり、「すごくいい投球をしていたので、そのリズムに乗れました」とし、「親交の深い方と対戦できるのは原点。好きな先輩と投げ合えて、長いイニングを投げられたので、いい時間を過ごせたなと思います」と充実感をにじませた。
 
 チームは8回に一死一二塁から森下の適時打で同点に追いつくと、延長10回無死満塁で佐藤輝の右前適時打が飛び出し、2―1でサヨナラ勝利。西勇は勝ちこそつかなかったものの、「自分一人じゃなくて、チームみんなでやっているので。一イニングでも長くという中で、最終的に勝てたのがチームにとって大きいかなと。明日からの3連戦もホームなので、いい雰囲気で週末を迎えられると思います」とうなずいた。