首位を快走するソフトバンクは29日の西武戦(みずほペイペイ)に5―4の逆転サヨナラ勝ちを収め、今季最長の6連勝を飾った。2点を追う9回二死一、二塁から主砲・柳田が起死回生の2号3ラン。3試合連続のサヨナラ勝ちで、貯金を今季最多の11に伸ばした。

 これで今季の西武戦は6戦全勝。それでも、小久保監督は前日に続き「毎日言ってるんですけど紙一重」と語り、表情を緩めることは一切なかった。「前の(敵地での)西武戦で山川が満塁ホームラン(2発)打った試合以外は、どっちに転んでもおかしくないゲームだったんで、1勝5敗だった可能性もある。まだ6試合、交流戦前まで週末に西武戦があるんで、全く緩めることはできない」とも語り、中3日で巡ってくる敵地での再戦にすでに気持ちと頭は切り替わっていた。

 25試合を戦い終えて17勝6敗2分け。接戦での勝負強さが光り、順調に勝ち星を積み重ねている。

「投手陣も含め、野手も毎日延長で体は結構疲れている。その辺をうまくマネジメントしながら、しっかり選手の体調を気にしながらやっていきたい」

 勝って兜の緒を締めよ――。凡事徹底も浸透し、戦う集団に一体感が生まれている。