〝蜂バスター〟の男性が急きょ始球式に登板した。4月30日(日本時間5月1日)のダイヤモンドバックス―ドジャース(チェイスフィールド)は、試合直前にバックネットの上段に蜂が大量発生しているのが見つかり、開始が遅延。ドジャースの大谷翔平、山本由伸らもベンチで困惑しながら事態を見守ったが、1時間を過ぎてようやく駆除業者のマット・ヒルトンさんが到着した。

 外出先から駆け付けたヒルトンさんは防護服を装着。ゴンドラに乗って大群に薬剤を噴霧して動きをにぶらせ、速やかに吸引して大歓声を浴びた。前代未聞の〝蜂襲来〟で試合開始が1時間55分遅れたが、ヒルトンさんは急きょ、防護服のまま始球式に登場。「MVP!」コールが起きる中、山なりのボールを投じて再び喝采を浴びた。

 よもやのヒーロー誕生となったが、MLBアナリストのジャック・ハリス氏のX(旧ツイッター)によると、蜂は吸引後に別の場所に逃がし〝殺処分〟されたわけではないという。