新日本プロレス3日の福岡国際センター大会で行われたNJPW WORLD認定TV選手権は、挑戦者のジェフ・コブ(41)がザック・セイバーJr.(36)を撃破し、第5代王者に輝いた。

 15分1本勝負で行われる同王座戦は、究極の〝剛〟と〝柔〟の激突となった。コブが圧倒的パワーで攻め立てれば、ザックも持ち前のテクニックで応戦する。

 10分過ぎにはザックドライバーでマットに突き刺されたコブは、コーナー上からのパワーボムを浴びるなど、お株を奪われるかのような投げ技を連発される。それでもスリーパーホールドを脱出すると、F―5000で反撃に転じた。

 必殺のツアー・オブ・ジ・アイランドを切り返されたコブは、再びグラウンドに引きずり込まれ、オモプラッタから腕ひしぎ十字固めに捕らえられる。それでも体を入れ替えて強引にザックを持ち上げると、一気にツアー・オブ・ジ・アイランドをさく裂させ、3カウントを奪ってみせた。

 昨年はザックと同王座をかけて2度対戦し、1分け1敗。手が届かなかったベルトを、3度目の正直で手に入れた。2019年以来、約5年ぶりのシングル王者となり、ユナイテッド・エンパイアに栄冠をもたらした。