今夏にビッグネームのJリーグ参戦は厳しい見通しだ。元スペイン代表で同国1部セビリアを退団したDFセルヒオラモスや、ウルグアイ代表からの引退を表明したFWエディンソン・カバーニ(ボカ・ジュニアーズ)の去就が注目されている。

 しかし、Jクラブ関係者は日本国内からの争奪戦参戦について「そういうウワサは聞かない」とし「昨年に(元スペイン代表MFアンドレス)イニエスタを使わなかった神戸が優勝したことが影響しているのでは? 結局、名前があっても、戦力になれないと意味がないし、大金を使う意味もない。そういうことが証明された感じ」と解説した。

 J1神戸はイニエスタの退団後の昨夏に、2010年南アフリカW杯優勝メンバーの元スペイン代表MFフアン・マタを獲得するも、出番は1試合でわずか10分だった。さらに同関係者は「今はみんなサウジアラビアに行くんじゃないか。お金もあっちの方が全然良いからね。日本に来るくらいなら、サウジでプレーしようってなると思う」と指摘した。

 サウジアラビアはスーパースターのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(アルナスル)をはじめ、元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アルイテハド)、ブラジル代表FWネイマール(アルヒラル)が加入し「スターリーグ」として世界から注目されている。実際、神戸入りのウワサもあったセルヒオラモスは中東行きが確実と報じられている。

 Jリーグ勢がサッカー界の話題を独占するような世界的スター選手を獲得するのは、現実的ではないようだ。