F1アストンマーティンのランス・ストロール(25)が、スペイン・グランプリ(GP)のフリー走行3回目でルイス・ハミルトン(メルセデス)に対する違反行為で処罰を受けて波紋を呼んでいる。

 アタックに入ったストロールだが、ターン5でハミルトンが避けるのが遅れたこともありタイムを出せなかった。激怒したストロールはその後ハミルトンに異常な幅寄せを敢行して接触。さらにストロールは無線でハミルトンに対して激しい怒りをあらわにしていた。

 国際自動車連盟(FIA)はこうした行動を問題視して事情聴取を実施。その結果を発表した。

「スチュワード(審査委員)は、18号車のドライバー(ランス・ストロール)、44号車のドライバー(ルイス・ハミルトン)、チーム代表から話を聞いた。車載ビデオやチーム無線の証拠を確認した。18号車のドライバーは、ターン5で44号車に妨害され、動揺したと述べた。彼は相手のドライバーに不快感を表現するために、出口で車を止めたことを認めた。両車はわずかに接触したが、これは偶発的なものだった。しかしスチュワードは、18号車の動きは、危険ではないものの、常軌を逸したものであると判断し、前例に従って戒告処分を科した」

 降格処分などの厳罰こそ免れたが、FIAはストロールの問題行動を「常軌を逸したもの」と糾弾した。

 今季は不振に加えて、中国GPでの凡ミス衝突とその後の逆ギレ騒動などで批判が高まっているストロール。オーナーの父ローレンス氏のおかげでF1にとどまっていると揶揄される〝ドラ息子〟は、あまりにも騒動が多すぎる。