青森県は10日、県が管理している奥入瀬渓流(十和田市)の歩道で行った樹木の安全点検の結果をまとめた。焼山−子ノ口間の約14キロで伐採が必要な危険木は計302本(前年比9本減、速報値)だった。県は所定の許可を得て、早ければ6月ごろにも伐採ができるよう準備を進める。

 点検は2003年の落枝事故をきっかけに毎年行っている。8日から3日間、県と環境省、林野庁、十和田市、自然公園財団の関係者ら延べ52人で点検した。

 危険木の主な内訳は、枯死した枝の伐採が必要な木224本(前年比37本減)、折れた枝が他の枝に引っかかった掛かり枝の処理が必要な木23本(前年同)、枯死し伐採が必要な立ち木53本(前年比30本増)など。継続監視が必要な監視木は54本(同13本増、速報値)だった。

 危険木を区間別に見ると、焼山−石ケ戸休憩所100本、同休憩所−雲井の流れバス停78本、同バス停−子ノ口124本となった。

 県観光政策課の西﨑健児施設整備グループマネージャーは「利用者の安全確保のため、速やかに伐採作業に入れるよう準備する」と話した。