湘南モノレール・湘南深沢駅そばの「みんなの鳩サブレースタジアム(鳩スタ)」を管理・運営する一般社団法人鎌倉スポーツコミッションが、スタジアムの移転先を模索している。現在の場所は、市が計画する市役所本庁舎移転も含めた深沢地域整備事業用地の一部で、鎌倉スポーツコミッションは土地を所有する民間企業から2024年3月までの契約で暫定利用している。

来年3月末に予定される鳩スタ閉鎖まで、あと1年を切った。

施設運営する鎌倉スポーツコミッションの堀米剛代表理事(44)は、現状についてこう話す。「これまで私たちでも新たな場所を探してきたが、現時点で立地や面積の要件を満たす場所は見つかっていない」

鳩スタは、鎌倉スポーツコミッションやサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)」らにより2021年10月にオープンした。地権者から借りた土地約1万平方メートルに、芝を敷き、照明や観客席なども設置して市内初の人工芝グラウンドとして整備した。開設以降、現在は神奈川県社会人サッカー1部リーグに所属する鎌倉インテルのホームスタジアムとして、練習や公式戦が行われている。

ほかにも、インテルによる子ども向けサッカースクール、市内の陸上やラグビー教室、高齢者の体操教室、夏まつりをはじめとするイベント会場としても利用されており、地域交流の場にもなっている。

市内最優先近隣市でも

鳩スタの移転先として想定する用地は、広さ1万平方メートル程度でサッカーグラウンド1面分が確保できる場所、もしくは子どもたちを対象としたハーフサイズ(3500〜5000平方メートル)の土地。鎌倉スポーツコミッションは市内を最優先とし、さらには近隣の逗子や藤沢、横浜市にも対象を広げて移転先を探している。

「休耕地や遊休地、工業地域の一部、学校の教育施設など、可能性のある用地がありましたらぜひ情報をお寄せください」(堀米代表理事)。情報は鳩スタ【電話】0467・55・9081へ。