瀬谷銀座通り沿いにある柔道場「善道館」の伊藤吉治館長が3月5日、洋光台第二小学校=磯子区=で「転び方教室」を行い、転倒時の注意点などを約460人の児童に指導した。

教室は、児童や教諭が参加する同校の学校保健委員会が企画したもの。同委員会では2023年度、コロナ禍の運動不足などによって転倒したり、つまずく子どもが多かったことから「体幹を鍛える」をテーマに活動し、7月にはエクササイズの一種「ピラティス」の講師を招いていた。

地域の幼稚園や保育園で10年ほど前から転び方教室を開いている伊藤館長。この日は転倒時の手のつき方として、座礼のように両手を内側に向けてハの字形にすること、視線を前に向けることなどをアドバイス。「とっさに手を使って頭を守れるよう、何回も繰り返して体に覚えさせてください」と呼びかけた。

子どもたちからは「上手に転ぶことの難しさが分かりました」という声が挙がった。野村光校長は「新年度は転んでけがをする子どもたちがより少なくなれば」と期待していた。