市立虹ヶ丘小学校の5年生23人が3月15日、ネクサスチャレンジパーク早野で川崎の伝統野菜「のらぼう菜」の販売体験を行った。

多摩区菅地区で古くから栽培されているのらぼう菜は、アブラナ科の野菜で栄養価が高く甘みがあるのが特徴。収穫が3月初旬に始まることから「川崎に春を呼ぶ野菜」と呼ばれ、親しまれてきた。

同校の5年生は、今年度、総合的な学習で学校の畑で育てた夏野菜を同施設で販売した。そのときの収益でのらぼう菜の苗を購入。この日の販売に合わせて、多摩区で野菜名人として知られ、のらぼう菜の普及等に努めてきた故・高橋孝次さんの農園スタッフから教わり、育ててきた。

今回、虫よけとして一緒に育てた春菊と共に、収穫したのらぼう菜23株を用意。集客を担当する児童らが施設の前で通行者らを呼び込み、代金は購入者の気持ちという形で販売していった。また自分たちで考え、作った料理のレシピ集も一緒に配布。「かわさきのらぼうプロジェクト」が制作し、のらぼう菜を育てる高橋さんを描いた紙芝居を来場者に披露した。

村上浩葵さんは「栽培、販売を通して地域の人たちと関わることの大切さを学んだ。美味しいと思ってもらえたらうれしい」と感想を語った。