南足柄市消防団(瀧本正一団長・7分団・191団員)は3月8日、長年にわたる功績が認められ(公財)日本消防協会より特別表彰「まとい」を受章した。県内では12団目、県西地域では湯河原町に続き2団目。

全国にある約2200団の中から毎年10団のみが選ばれる特別表彰「まとい」は、消防団最高の栄誉とされる。受章には同協会の表彰旗が授与されてから10年以上にわたって「操法大会」などで優秀な成績を収め、日々の活動を熱心に取り組み他団の模範として認められるなど、さまざまな条件がある。団としての活動の「積み重ね」が評価されるものだ。

瀧本団長は「歴代の団長はじめ団員達の活動のたまもの。『まとい』は私はもちろん、諸先輩方にとっても悲願だったと思うのでうれしいです」と笑顔で話す。

南足柄市では県の操法大会以外にも各分団が参加する操法大会を開催。瀧本団長によると、県西地域で現在継続的に実施しているのは同市と湯河原町のみだという。

地域のため団員確保

今年度20回程あった緊急出動に加え、日々の訓練を含めると活動日は年100日以上にのぼる。負担が大きいことなどから同団の団員も減少傾向にある。そこで、行事には参加せずに災害時のみ出動する「機能別消防団員」制度を新設したり、女性が参加できるよう宿舎の設備を充実させたりするなど、団員確保に知恵を絞る。

瀧本団長は「今回の受章が団員の大きな励みになっているのは間違いない。自分たちの地域は自分たちで守るという強い意識をもち、これからも訓練を続けていきたい」と意気込んだ。