県立保土ケ谷高校のボランティア部の生徒4人が、校内に使い捨てコンタクトレンズの空きケースを回収する箱を設置し、生徒らに協力を呼び掛けている。

トイレの鏡の前に置かれたコンタクトの空きケースを目にしたバントトカレンエルミノ部長(3年)は、「使い捨てのコンタクトを使っている生徒も多い。ボランティア部の活動で何かできないか」と顧問に相談。するとコンタクトレンズ専門店が取り組む空ケースのリサイクル運動の存在を知った。

ケースは不純物の少ないプラスチック素材で作られており、無色で加工もしやすいため、リサイクルに最適だという。自治体や学校などで回収箱を設置する動きが広まっている。

売却益は角膜移植支える団体に寄付

コンタクトレンズ専門店の店舗に持ち込まれたケースはリサイクル業者に売却され、その売却益は角膜移植を支える「公益財団法人日本アイバンク協会」に寄付される仕組みだ。

同部では今までは「ゴミ」だった空きケースが「資源」となり、さらには社会貢献にもつながるという活動主旨を伝えるポスターとともに昨夏から校内に回収箱を設置。約8カ月間で1千個近くのケースを回収した。

部員は「活動に協力してくれる人が意外と多くて驚いた。回収箱の横を通る時には、どれくらい入っているか気になる。今後はこの取り組みを校外にも広げることができれば」と活動の拡大も視野に入れている。