麻生区役所と一般財団法人川崎新都心街づくり財団が共催した市制100周年記念事業「麻生の昨日、今日、明日」が4月6日、川崎市アートセンターで開催され、約250人が会場を訪れた。

同財団はこのほど、麻生区の歴史や郊外社会の実態をまとめた書籍『持続する郊外〜住民主導のアーバニズム〜』と、その中から歴史部分を絵本としてまとめた『丘のまちの物語〜知っておきたい麻生の歴史〜』を監修した。編著は平本一雄さん=人物風土記で紹介=が担当している。今回のイベントは、その2冊の発表から、区の現状とその課題を学び、まちの未来を考えることを目的に企画された。

第1部では絵本の朗読に合わせて、区内で定期的にコンサートを行う「すすきだ音楽隊」が演奏。絵本内のイラストが投影された舞台で、場面の情景を彷彿とさせる音楽を披露した。

区役所の担当者は「想像以上に来場者も多く、まちの未来について考えている人が多いことを改めて実感した。芸術文化を取り入れつつ、麻生らしい100周年記念事業の第1弾となったのでは」と手応えを語った。