大船警察署・鉄道警察隊と湘南モノレール(株)は4月17日、大船駅における不審者対応訓練を、実際に走行する営業車両で初めて実施した。

訓練では、富士見町駅から大船駅へ向かうモノレールの車内で、刃物を持った不審者が現れたと想定。車掌が列車に装備された無線で指令所に速報し、大船駅ホーム上に駆けつけた駅員らが乗客を非常口まで避難誘導。警察官がさすまたや盾を使い、不審者を確保するまでの流れを確認した。

モノレールの利用者増が見込まれる大型連休前に実施した訓練には、大船署や鉄道警察隊、湘南モノレール社員など約40人が参加。大船署の吉野憲司生活安全課長は「迅速な誘導ができた一方で、目印となる旗があるとわかりやすかった」と課題をあげ、湘南モノレールの金澤弘治運転課長は「営業列車では初の訓練だったが、限られた時間で不審者を確保できた」と話し、訓練での経験を異常時に生かす。