川崎地域連合(渡部堅三議長)による労働者の祭典「メーデー」の第95回川崎地区大会が4月27日、富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)で行われた。今年のスローガンは「連帯の力で平和と人権を守り誰もが安心して暮らせる新たなステージへ!被災地の復旧・復興に向けてみんなで支え合い・助け合おう!」。

当日は、同地域連合の呼びかけに応じた67団体、約2250人が参加。持続的な賃上げや労働者の処遇改善、多様性を認める社会の実現に向けての結集を誓った。会場では能登半島地震支援のための募金の呼び掛けも行われた。

式典では渡部議長があいさつ。「物価高を背景にした春闘は大変良いスタートを切ることができた。先行組合がつくり出した賃上げの流れを中小企業などに引き継ぎ、格差是正につなげたい。そのためにも賃金改善にとことんこだわっていただきたい」と呼びかけた。

式典前には市役所本庁舎から同スタジアムまでデモ行進が行われた=写真。参加者は「すべての働く者の処遇改善を実現しよう」「長時間労働をなくし、ワーク・ライフ・バランスの実現しよう」などとシュプレヒコールを上げた。