コロナ禍を経て、鎌倉市民カーニバルが2019年以来5年ぶりに復活する。思い思いのスタイルで鎌倉の街を歩く市民カーニバルの仮装パレード。5月26日(日)の開催に向け、4月下旬から参加者受付を開始した。市内外の個人・団体問わず、誰でも参加できる。

かつて鎌倉に住む文士たちが「戦争の暗い雰囲気に覆われた町、人々を笑顔にしたい」との思いから、1934年〜62年に開催された「鎌倉カーニバル」。1日20万人の人出があり、日本の夏の風物詩とも呼ばれたイベントを起源に、鎌倉市民カーニバルは2016年から実施されてきた。

しかし、19年の第4回以降は新型コロナの影響により4年連続中止。再び街へにぎわいをと、地元の商工業関係者や住民で組織する実行委員会が5回目の開催に向け準備を進めている。

今年の仮装パレードは、午前11時15分から12時15分まで。鎌倉市役所〜鎌倉駅西口〜御成通り商店街〜下馬交差点〜滑川交差点〜由比ヶ浜海岸ビーチフェスタ会場のコースを参加者たちで練り歩く。スタートとゴール付近には、着替えの場所が用意される。

自身も仮装してパレードに加わる中村悟実行委員長(62)は、「歴史ある街を自分らしく歩いてほしい。参加する人も、見る人も笑顔になれば」と期待を寄せる。

参加無料。雨天中止。申し込みはイベント公式サイト(【URL】https://www.kamakura-carnival.jp)などから。19日締切。(問)メール【メール】1192carnival@gmail.com

なお、パレード終着点の由比ヶ浜海岸では、25日と26日に鎌倉ビーチフェスタが開かれる。