緑区は5月15日、2024年度の緑区運営方針を発表した。基本目標は昨年度に引き続き「次世代につなぐみんなにやさしいまち『ふるさとみどり』」とし、目標達成に向けた施策には「安全・安心なまち」「いきいき暮らせるまち」「みどりの魅力あふれるまち」の3つを掲げた。

区運営方針は、各区の取組や事業などの方向性を示すもの。緑区では昨年度に続き、基本目標に「次世代につなぐやさしいまち『ふるさとみどり』」が掲げられ、豊かな自然の中で地域住民の温かい「つながり」が息づくみんなにやさしい魅力あふれるまちを次世代に引き継ぐ必要があるとしたほか、「横浜市中期計画2022〜2025」で基本戦略とする「子育てしたいまち次世代を共に育むまちヨコハマ」を推進する。

目標達成に向けた施策は3つの柱(【1】安全・安心なまち【2】いきいき暮らせるまち【3】みどりの魅力あふれるまち)を示した。

「安全・安心なまち」の取組では、自助・共助による防災・減災、防火・防犯等、地域の特性に応じた区民の主体的な取組の支援や、女性視点を盛り込んだ避難所づくりなど災害に強いまちづくりを目指す。また、区民生活に身近な交通安全や感染症対策など暮らしの安全対策に取り組むとしている。

「地域防災・減災の強化」では、防災ネットワークや関係機関と連携した訓練・啓発等を通じて、災害に強いまちづくりを区民と協働して推進するとし、子ども・子育て世代・外国人向けの防災啓発活動などを実施する。また、「安全・安心な環境づくり」では、ラッピングバスによる特殊詐欺被害防止の啓発などを予定する。

「いきいき暮らせるまち」の取組では、誰もが安心して暮らし続けられるよう、共に支え合うつながりのあるまちづくりを進める。また、健康づくりや健康寿命の延伸に向けた取組の推進などに取り組む。

新規事業として「第5期緑区地域福祉保健計画策定に係る区民アンケート実施及び計画骨子の作成」や、「多文化理解イベント」、「障害者への理解促進のためのラッピングバス等による啓発」などを予定。子育て応援サイト・アプリ(仮称)を踏まえたみどり子育て応援ガイドブックのデザイン改訂などにも力を入れる。

「みどりの魅力あふれるまち」では、商店街振興や芸術・文化・スポーツ活動の促進、地域の自主的な活動や担い手の育成などを支援。また、GREEN×EXPO2027の成功と、その先の脱炭素社会の実現に向け、花や緑、環境を大切にする意識の向上や行動変容につながる取組などを進める。

新規事業としては、「花や緑に親しみながらGREEN×EXPO2027の開催に向けて機運を醸成する文化芸術体験ワークショップなどの実施」や、スポーツを通じた地域づくりとして「オリンピック・パラリンピックに係るスポーツ関連事業の実施」を予定している。

緑区区政推進課の吉田美緒課長は「生まれる前から青少年に至るまでの切れ目のない子育て支援の充実を中心に、市中期計画の基本戦略にもあるように、子育てしやすいまちや、共に支え合うつながりのあるまちづくりを進める」と話した。