鎌倉時代の敵討ち『曽我物語』に登場する虎御前ゆかりの霊石「虎御石」をまつる大磯町の延台寺(中島源吾住職・大磯1054)で5月26日(日)、「虎御石特別公開」が開催される。

同寺内の法虎庵曽我堂で、午後1時に法要が行われ、開帳は4時までを予定している。6人の剣士が参加する「ちびっこ剣道大会」は2時30分から。

虎御前は山下長者の娘。子宝に恵まれなかった夫婦が虎池弁財天に願を掛けると、小さな石を授かり、女児が生まれて虎と名づけた。石は虎女とともに大きくなった。

後に虎御前が曽我十郎と恋仲となり、十郎が虎御前を訪ねたところを、仇討ち相手の工藤祐経の刺客に襲われ、この石が身代わりとなって助けたという。石には弓矢が刺さったような跡と、刀傷のような割れ目がある。仇討ちを遂げた兄弟亡き後、虎御前は19歳で出家。延台寺のはじまりとなる庵を結び、兄弟の菩提を弔ったとされる。