市立虹ヶ丘小学校(井上恵子校長)の1年生17人が5月17日、早野聖地公園の畑でサツマイモの苗植えを体験した。

企画したのは、同公園の敷地内にある里山の保全活動を行う「早野聖地公園里山ボランティア」(小林昌幸会長)。農業や自然の中での体験を通じた地域振興、文化継承などを目的に取り組みを行っている。今回の体験はその一環で、毎年秋には芋掘りを行っていた。今年は、井上校長が「収穫だけでなく、成長の過程、自分で育てたものが大きくなる喜びなどを子どもたちに感じてほしい」と、同団体に相談し、初めて苗植えから実施することになった。

当日は同団体の会員が、クイズ形式で芋の育ち方を質問。児童たちは勢いよく手を挙げ、元気よく答えた。会員から「植物は光合成で育つ」と教わると、口々に復唱する姿も。苗の植え方のレクチャーを受けた後は、教えに沿いながら真剣な表情で土を掘り起こし、一人2本ずつ苗を植えた。体験した児童たちは「本物の苗に触れて楽しかった」「お芋掘りが楽しみ。ここで食べたい」「早く秋になってほしい」と喜びの声を挙げた。

小林会長は「子どもたちが遊びながら一生懸命に何かを覚えようとする姿は大切なもの。こちらも改めて学ばせてもらった。今後も引き続き協力していきたい」と思いを語った。井上校長は「1年生が初めて早野の森に触れる機会。自然体験を通じて、いろいろなことを感じ、考えるようになってほしい」と期待を寄せた。