「2人に1人いる」とも言われる「内向型」。実はイーロン・マスク、ビル・ゲイツも「内向型」です。彼らの共通点は「驚異的な集中力」です。内向型の人の「集中力」が高いのは、自分の内側に意識を集中させやすい脳構造になっているからなのです。本稿では、「超外向型社会・アメリカ」の精神科医である大山栄作氏の新刊『精神科医が教える「静かな人」のすごい力』から一部抜粋・再構成のうえ、内向型の潜在能力をお伝えします。

イーロン・マスク—― 静かな人の「超・集中力」

内向型の人の「集中力」が高いのは自分の内側に意識を集中させやすい脳構造になっているからといわれています。

ですから、内向型は誰しも驚異的な集中力を発揮します。テスラやスペースXの創業者であるイーロン・マスクは、アメリカでは内向型として有名ですが、仕事に没頭するあまり、週に120時間以上働き、つねに睡眠不足なのは有名な話です。

健康を心配するTwitter(現X)での呼びかけに深夜2時半過ぎに反論したというエピソードがあるほどです。自信に満ちたスピーチで知られていますが、あれは訓練の賜物です。彼は自身についてこう語っています。

「基本的に、私は内向型のエンジニアだ。壇上でスピーチをする際に吃音が出ないようにするため、苦労して訓練を積んだ。……CEOとして、避けては通れなかったからだ」