ぬいぐるみはかわいいと思うけど、もう大人だし、自分には関係ない……?そう思ったあなたにこそかけ寄っておすすめしたいのが、今回紹介する『わたしのぬいぐるみさん』(こやまこいこ著 KADOKAWA)という作品です。

14の物語に登場する人々は、年齢も性別もさまざま。ひとり暮らしの若い男性もいれば、付き合いはじめのカップルや、親子ふたりの家族、歳を重ねた老夫婦もいます。それぞれいろんな事情を抱えつつ、ぬいぐるみという家族を愛おしんで暮らしています。

そんな、ぬいぐるみを愛する人々を陰で支えているのが「ぬいぐるみ病院」という場所です。長い間大切にかわいがられて、ボロボロになったぬいぐるみたちは、ここに「入院」することで、元気な姿を取り戻します。すると、家族はもちろんのこと、読んでいるこちらまで力が湧いてくるのは、いったいなぜなのでしょう?

この「ぬいぐるみ病院」、なんと実在するのだそう。今回は『わたしのぬいぐるみさん』著者のこやまこいこさんと、「ぬいぐるみ病院」を運営する堀口こみちさんに、お話を聞かせてもらいました。

わたしのぬいぐるみさん (『わたしのぬいぐるみさん』より)