婚活に踏み出すきっかけは、人それぞれ理由がある。そのなかでも気持ちを突き動かす大きな1つが、「子どもを持ちたい」ではないだろうか。

仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、“子どもを望むための婚活”について考えてみたい。ここにかたくなにこだわると、どうも婚活がうまくいかない。

50代で婚活を始めたものの…

まりえ(51歳、仮名)は、大学を卒業して日本の会社に就職したあと、30代で海外に渡った。2カ国で働いて40代で帰国。その後は日本で語学を生かした仕事に就いて、楽しく充実した人生を送ってきた。

そんななかで恋愛もしてきたのだが、それが結婚に結びつくことはなく、50代になった。

「人生100年時代、最近は110年時代なんていわれていて、私は今折り返し地点にいます。働ける限りは仕事をしていたいのですが、今後の人生を考えたときに、1人で生きていくのは寂しい。子どもを授かれる年齢ではないけれど、一緒に暮らしていけるパートナーは欲しいと思ったんです」

そうした理由から、人生初の婚活にチャレンジをすることになった。