6月が待ち遠しい!

飛行経路の工夫による運航効率向上をテスト

 アメリカの航空機メーカー、ボーイングが2023年の「エコデモンストレーター・プログラム」計画を発表。その一環で6月に、ボーイング787-10をベース機とする「エコデモンストレーター・エクスプローラー」初号機を東京に飛来させることを発表しています。同社の広報担当者によると、飛来は成田空港を予定しているとのことです。

「エコデモンストレーター・エクスプローラー」は、新技術を実際の運航のなかで試験する「エコデモンストレーター・プログラム」試験機の最新型です。公開されている機体イメージによると、胴体デザインは真っ白で、機首部分に「エコデモンストレーター・エクスプローラー」とボーイングのロゴマークなどが入っています。

 今回の飛来の目的は「グローバルな領空にわたる飛行経路を調整することによって運航効率が高まり、ひいては航空機の燃料使用量およびCO2排出量が最大10%削減可能になることを実証することです」とのことで、拠点のシアトルから東京、シンガポール、バンコクへ航行し、飛行試験を実施します。

 ボーイングによると、これまで「エコデモンストレーター・プログラム」で実験してきた技術は約 250種類に上り、航空業界の脱炭素化、運航効率の改善、安全性と乗客体験の向上に寄与。試験済み技術のおよそ3分の1は、すでにボーイングの製品やサービスにつながっているとのことです。