使用済みのペットボトルを新品のペットボトルに再生する「水平リサイクル」と呼ばれる新しい取り組みが、鳥取県江府町で始まることになり、13日、地元で発表説明会が開かれました。

水平リサイクルに取り組むのは、自治体としての江府町と、町内に天然水の工場を持つサントリープロダクト、それに地元の事業者と小学生で、町を挙げて挑戦します。
計画では、地元の事業者が役場に持ち込んだ使用済みペットボトルを、回収業者を通して新品のペットボトルに再生、その製品をサントリーの工場で使うというもので、リサイクルの循環を作ります。
現在、使用済みペットボトルは全国で約94%が回収されていますが、そのほとんどが化学繊維など違う製品にリサイクルされ、使用後は廃棄焼却されているといいます。
一方、水平リサイクルはコストが高くなるものの、何度でも再生できることが最大のメリットで、江府町では、小学生が町長にプランを提案したことがきっかけとなって、今回の取り組みにつながったということです。

小学生:
「リサイクルを何回もし、資源をなるべく使わないようにして、次の世代に贈りたい」
江府町・白石祐治町長:
「(江府町は)環境に優しい取り組みをしている町だと全国に知ってもらいたい」
サントリープロダクツ・栗原俊明工場長:
「地域のみなさまに、奥大山の大山とともにサスティナブルでありたい」

取り組みは13日からスタートしました。