1月に閉店した一畑百貨店の元従業員の再就職支援について、島根労働局はハローワークを通じた再就職希望者のうち、約4割が新たな就職先を決めたと発表しました。

島根県内唯一のデパートであった松江市の一畑百貨店は経営不振などを理由に2024年1月に閉店しましたが、解雇された従業員の再就職が課題のひとつとなっています。

こうした中、島根労働局は、ハローワークを通じて再就職を希望する元従業員について就職支援の実績を発表しました。

島根労働局・宮口真二局長:
「ハローワークへの求職申込者数は167人、それから就職決定者数が71人」

テナントを含め、一畑百貨店で働いていた元従業員で、就職支援を希望した167人のうち3月21日時点で、約4割にあたる71人が再就職したということです。

内訳は小売業など島根県内の企業を中心に再就職した人が51人、一畑グループの企業や縁故などで再就職した人が20人となっています。

島根労働局の宮口局長は閉店から約2か月半で再就職率4割という値は妥当とした一方、6割の就職先が決まっていない理由について、次のように分析しました。

島根労働局・宮口真二局長:
「意外と年配の方も多いという状況なので、なかなか第2の職場とか、今後どういうところで働きたいということを悩んでいるのが多いのではないか」

一畑百貨店で長年働いてきた従業員も多く、年齢がひとつの理由になっているという考えを示しました。

島根労働局は今後もハローワークを通じて、元従業員の就職支援を継続するとしています。