音楽の楽しみ方の主流は今や配信となっていますが、その原点は「レコード」です。デジタルに押され風前の灯火でしたが、その魅力が再評価され、再び世界的ブームを迎えています。そのアナログレコードを集めた展示販売イベントが、鳥取市の百貨店で始まりました。

ロックに…ポップス…そして歌謡曲。鳥取市の丸由百貨店で3日から始まった「鳥取音楽市場」。アナログレコードを中心とした各種音楽ソフトの展示販売イベントです。2023年10月に初めて開かれ、今回が2回目。県内外7つのレコード店が協力して開催しました。会場にはレコードのほか、CDなど約2万点。訪れた人たちは、1枚1枚、ジャケットを確かめながら掘り出し物を探していました。

Qレコードの良さは?
来場客
「ジャケットと音ですかね」
Qデジタルと違う?
「全然話にならないですね。第一回の時も来ました。初日が勝負だと思って」
「40年くらい前に聞いてたものをやっぱり聞きたいなと思ったやつがあった時はドキドキってします。
「CDとは違う温かみがある。鳥取だとレコード屋さんとか少ないので、こうやって来てくれるとうれしい」

展示販売されているレコードは、懐かしのアイドルからアニメ、ハードロックにジャズなど多種多様。なかにはカラオケや演説を収録したドキュメンタリーといったレアなものも…。まさに掘り出し物です!

主催者の一人・大潮レコード・白井良明さん
「わかりやすいものからマニアックなものまで取り揃えている。サブスクにはない手間のかかるのも人気の一つだと思います」

日本レコード協会によると、アナログレコードの生産は2014年に約40万枚まで落ち込みましたが、この10年ほどでじわじわ回復、去年は269万枚と約7倍に伸びています。アナログ盤の人気再燃を受けて、レコード世代ではない最近の人気のアーティストもあえてアナログ盤をリリース。海外では、80年代にアナログ盤で発売された日本のシティポップがブームになるなど、レコードの魅力が世界的に再評価されています。

大潮レコード・白井良明さん
「カウンターカルチャーでしょうね現行の…。2万点もあるので、期間中は何回でも来てもらって全ては一日では見られませんのでね…」

デジタルとは違うレコード盤に音が刻まれたアナログの魅力を体感…このイベントは4月8日まで開かれています。