鳥取市の展示施設「とっとり賀露かにっこ館」が、新しい水槽の購入のため今年2月からクラウドファンディングで資金調達を目指していました。募集期間が3月末までだった中、目標の250万円は達成できたのか?その後を取材しました。

鳥取市の「とっとり賀露かにっこ館」。カニが主役の小さな水族館です。ここで新たな水槽を作りたいと、今年2月から250万円を目標にクラウドファンディングを実施していました。

とっとり賀露かにっこ館・尾崎雅雄館長
「(この水槽の横に)脚立を置いてるんですが、なんでかというと…配管がむき出しでひっかからないように職員の手作りで…」

子どもたちが生き物と触れ合えるタッチングプールやエサやり用の水槽の一部は、職員が自ら手作り。配管がむき出しになってつまずく恐れがあるなど不具合があり、新しい水槽の導入を検討していました。必要な経費は約250万円、小さな水族館にとって決して小さくない費用を何とか賄おうと始めたのが、クラウドファンディングでした。3月末で募集が締め切られましたが…。

Q目標金額は達成しましたか?
尾崎館長
「おかげさまで目標金額に達成しました」

見事に目標を達成していました。寄せられたのは、目標を上回る287万6000円。190人から支援があったということです。

尾崎館長
「ファンの皆様に感謝いたします。支援の和が広がっていくのが手に取るようにわかって、皆様から愛されているカニっこなんだな〜と」

館長によると、2月のスタート当初は出足が鈍かったものの、新聞やテレビで取り上げられるうちに支援が増加。2月22日にTSKで放送すると、翌日には100万円を突破!その後も支援が順調に集まり、最終日を前に目標額に達したということです。クラウドファンディングでは、支援の金額に応じて様々なリターン・お礼が用意されていましたが…。

尾崎館長
「100万円の寄付はありませんでした」

リターンとしてタカアシガニを展示するメイン水槽に名前が掲示される最高額100万円の支援。今回はなかったということですが、最高で30万円の支援が1件寄せられました。かにっこ館は今後、カニの水槽に支援者の名前を記して感謝の気持ちを表すことにしています。

尾崎館長
「スタッフとファンの皆様と生き物が一緒になってかにっこ館を盛り上げて、皆様の笑顔あふれるかにっこ館にしていきたい」

ファンからの支援で購入される新しい水槽は、子どもたちが多く訪れる夏休みに間に合うよう7月に設置されるということです。