毎日の食卓に欠かせない野菜。今年はキャベツを中心に春野菜の価格が高騰していて、飲食店から悲鳴の声が聞かれています。

シャキシャキの野菜がたっぷりとのったタンメン。キャベツは、1杯あたり1玉の3分の1ほど使っています。

タンメンがウリの福島市の「大三元」では、1日100玉ほどのキャベツを使用していますが、今年は野菜の価格に頭を悩ませています。

大三元・鈴木雄大専務「キャベツは例年の2倍、ニンジンは3倍になっています」

店は、価格を変えずに我慢の営業を続けています。

大三元・鈴木雄大専務「少し売り上げが下がったりしているので、みなさんにどんどん外食をしていただけるとありがたいですね」

ニンジン、ダイコン、新タマネギも

一方、スーパーでは。

平岡沙理アナウンサー「ずらっとたくさんの野菜が並んでいますが、去年の同じ時期と比べておよそ10種類が値上がりしているということです。」

こちらでは、キャベツ1玉が210円あまりと、去年に比べて約2割から3割、価格にして50円ほど高くなっています。さらに、ニンジンは1本あたり、約40円値上がりし、倍近い価格となりました。

PLANT‐5大玉店・佐藤明さん「3月の下旬ぐらいからちょっと値段が高騰しております。キャベツに関しては200円を超えるような値段だと高いという声は聞こえますね」

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背景にあるのが、3月の気温の低さです。寒い日が続き、野菜の生育に影響を与えたということです。そのため、ダイコンや新タマネギ、スナップエンドウなども1割から2割ほど高騰しているといいます。

大玉村から来た人「高いですよね。毎日買わなくちゃいけないから大変」
本宮市から来た夫妻「高いですね、びっくりしちゃった。単品で買ったり袋で買うことは前よりなくなった、ちょっと高いので」

店では、レタスなどのサイズをLからMに下げたり、2分の1にカットしたりして、少しでも手に取りやすい価格で販売するとしています。

高騰はGWまで続く?

農林水産省のデータをみると、先週の野菜の小売り価格は、天候不順の影響でキャベツやレタスなどの葉物野菜を中心に、平年に比べて高くなっているのがわかります。

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市場の担当者によると、来週から始まるゴールデンウィークまでに春キャベツやブロッコリーなどの価格が上がる予想です。一方で、タマネギやトマトは産地からの供給が安定していることから、比較的安く購入できるということです。

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野菜の価格に詳しい福島中央青果卸売の鈴木宏さんは「異常気象で産地リレーがうまくいかない。ゴールデンウィークに向けて需要が高まるため、価格の高騰が予想される。ただ、今後天気が安定すれば価格も落ち着くのでは」と話していました。

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季節の野菜をおいしく食べたいところですが、お財布との相談が必要になりそうです。