富山県立山町発注の公共工事をめぐる官製談合事件の初公判が、富山地方裁判所で開かれました。入札に関する情報を設計業者に漏らしたとされる町の係長は、起訴内容を認めました。

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官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪に問われているのは立山町教育課の係長・宮越貴浩被告(50)です。

起訴状などによりますと、2023年4月立山町が執行した公共工事の「グリーンパーク吉峰新オートキャンプ場」の指名競争入札で、担当者である宮越被告が富山市の建築設計事務所の元常務に対し、入札の指名通知前に本来、非公開の図面を閲覧させたり、他の競合事業者の履行を難しくさせるような条件を加えたりし落札させるように働きかけたなどとされています。

26日の初公判で宮越被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。次回公判は5月24日におこなわれる予定です。